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布マルチ研究会

布マルチ研究会

 環境問題に取り組んでいる「地球の会」(寺平秀行代表)は21日、無農薬で環境に優しく、省力、低コストの布マルチを使った米づくりを広く知ってもらおうと、会員で駒ケ根市東伊那の天然素材家具製造業牧野郁生さん方の水田で布マルチの研究会を開いた。JAや市の職員など約10人が参加し、布マルチを敷き詰めた水田を見ながら画期的な農法について詳しく学んだ=写真。昨年初めて布マルチ農法に挑戦したという牧野さんは「予想以上の収量があったし、味も有名産地のブランド米よりも良かった。経験がなくても米づくりができることが分かって自信になった」と話した。その上で昨年苦労した反省を生かし、今年は水温を上げる工夫を加えたことなどを説明。白色のマルチに炭をまいて表面を黒くし、太陽熱の吸収効果を上げているほか、水の流入口にため池を作るなどして品質のさらなる向上を目指している。
 布マルチは本来廃棄物となるくず綿で作った不職布シート。幅約1メートルのシート2枚を重ねた中に4列に並べた種もみを挟みこんであり、田に敷くことでもみが発芽して成長する。育苗、田植えの手間と費用が省ける上、約50日で分解されて有機肥料にもなるほか、雑草も生えにくいなどの利点がある。

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