伊南バイパス飯島工区が着工
10年以内の完成を見込む
飯島町本郷と駒ケ根市福岡を結ぶ、国道153号伊南バイパス(延長9・2キロ)の飯島工区(延長5キロ)が20日、起点の飯島町本郷で起工した。工事は本郷側から進め、与田切川、中田切川、郷沢川など4河川に長大橋を架けて、駒ケ根市側につなげる。10年以内の完成を見込む。
現地での起工式には、事業主体の国交省飯田国道事務所をはじめ、町や伊南4市町村首長、議会議員、地元選出の国会議員、県会議員ら百人余が出席し、工事の安全と、早期全線開通を願った。
伊南バイパスは国道153の交通緩和、地域振興、交通安全確保を目的に、駒ケ根市赤穂-飯島町本郷地区9・2キロを建設省の直轄事業として97年事業着手した。全工区のうち駒ケ根工区4・2キロのうち2・9キロが2車線による暫定供用され、残る1・3キロも本年度中の開通を目指し、工事中。標準幅員は4車線28メートル、橋りょうは2車線。
飯島工区は03年、田中前知事が「県外資本が進出し、駅前の活力がそがれてしまう」などとして、計画の見直しを提示した経過もあった。
式で、高坂町長は「伊南バイパスは飯島町の10数年来の悲願、知事の見直し発言もあったが地元の熱意で再開できたことに感謝したい。本郷地区より槌音高く工事が着手され、新しい時代の幕開けを感じている。全線の早期開通を切にお願いしたい」と感慨を込めてあいさつした。