伊那市平沢で子熊を発見
28日午後2時ごろ、伊那市平沢の平沢運動公園東側付近で体長約50センチのツキノワグマ(子熊)を発見したと、近くを車で運転中の男性から伊那署に通報があった。同署は、下校中の児童らの安全を見守るなどの処置を実施。被害は今のところない。県、市などがクマの行方を探している。
県上伊那地方事務所林務課によると、クマの目撃情報は本年度に入って10件目(前年度は4月末で2件)。駒ヶ根市、飯島町の林内での情報はあるが、今回のような山里付近での発見は初めて。狩猟などで入山する人がいずれも子熊を見かけているという。
昨年度はツキノワグマの異常発生で上伊那管内では約80頭を捕獲。同課林務係の竹松清志主査は「昨年度に親熊を大量捕獲したので、親から離れた子熊が出没している可能性がある。山に入る時はラジオやスズなど複数の音の出るものを見につけて」と呼びかけている。
体長約50センチの子熊の姿を発見した平沢運動公園付近