駒ケ根市に企業進出 契約調印
駒ケ根市土地開発公社(理事長・中原正純市長)は所有する同市南割の南原工業団地の用地(約2340平方メートル)を、同地に進出する精密モーターなどを製造、販売するハーモニック・ドライブ・システムズ(本社東京都、熊谷信生社長)に3540万円で売却する契約を交わした。1日、熊谷社長ら4人が市役所を訪れ、契約書を取り交わした=写真。中原市長は「ほかの候補地がある中での決断に感謝する。立地の波及効果は駒ケ根市だけでなく、近隣地域にも広がっていくと期待している」、熊谷社長は「当社の理念の一つに・ス地域への貢献・スがある。これから仕事を始めるこの地でもこの理念を生かしていきたい」と述べた。今年中に述べ床面積約千平方メートルの平屋建て工場を建設し、モーターの開発、試作、生産を行う計画。今後3年間で10縲・5人の新規雇用を予定している。同社は70年10月設立。資本金6億6680万円。05年度売上高(連結)は144億円。従業員数270人(同)。
市は工業団地等分譲促進補助として売買予定価格の1割、約400万円を土地開発公社に助成するほか公社健全化策として、土地の簿価と売買予定価格の差額の2分の1、約300万円を一般会計から補てんする。
南原工業団地は86年に分譲を開始して以来7事業所が立地し、今回の契約により全区画完売となった。市は新たな誘致先として下平工業団地の計画を進めている。