【記者室】耳で聞くお話
南箕輪村図書館で「お話を語る」講座が始まった。まず聞き手の楽しさを理解するためお話を聞くことから始め、次にお話を選び、覚えて語ることを学ぶ▼講師によれば、お話を語るというのは、語る人と聞き手が一緒に作り上げる世界だという。取材だけでは“一緒に作る世界”までは理解できなかったが、本で読み知っているお話でも、語りで聞くとまた違った世界が自分の中に広がる感覚を味わった▼耳で聞くお話は視覚的な情報がないため、どんどん想像が膨らみ自分で自由に世界を作り出していく。これがお話を聞く魅力だろうか。皆に知ってほしいという講師。もし機会があれば聞いてみてはいかがだろう。不思議な魅力がある世界を味わえるかもしれない。(村上裕子)