地域の魅力を再発見
伊那市民を対象に、バスハイクを企画
伊那市民を対象としたバスハイク「身近な魅力、再発見」が5日、スタートした。自分の住む地域の良さを知り、観光客に伝えてもらうねらい。伊那市観光協会伊那支部企画、伊那バス主催。
第1弾は「高遠 お寺めぐりとローズガーデン」。60代を中心に23人が参加し、市役所を発着点に高遠町の建福寺、蓮華寺、高遠しんわの丘ローズガーデン、伊那の清水庵など6カ所を回った。
シャクヤクが咲く蓮華寺には、絵島の墓がある。絵島は大奥の大年寄りで、江戸時代、大奥の権力争いとからみ、芝居見物のとがで高遠に遠流され、1741年、61年の生涯に幕を閉じた。
高遠町の観光ボランティア「ふきのとう」のメンバーは、遠流された理由や高遠での生活ぶり、1916(大正5)年に墓が見つかったことなどを解説。参加者はメモを取ったり、写真に収めた。
友達に誘われて参加した東春近の女性(72)は「市内でも知らないところがある。説明があって勉強になる」と話した。
バスハイクは昨年度、伊那観光協会が立ち上げた、伊那の観光を考え、実践するためのプロジェクトで提案された。視察場所を変えながら月1回のペースで続ける計画で、次回は7月10日。長谷地域の熱田神社、八人塚、南アルプスむらなどを予定している。