救急医療体制 上伊那医師会の応援を求める
伊那中央病院の地域救急医療センターに4月まで6人いた専従医師が7月から2人に減る。24時間の救急医療体制を維持するため、伊那中央行政組合は8日夜、救急医療体制に関する対策会議を開いた。上伊那医師会に、平日午後5時半縲・1時半、外来で済む第1次医療の診療に協力を求め、理解を得た。具体的な内容は今後、詰めていく。
救急医療センターは、第1次医療から救急処置が必要な第3次医療まで専従医師がみる体制をとっているが、マンパワーが必要となる。院内の他診療科医師が当直に当たる体制を調整中。市内の診療所医師も手伝う。
時間外の患者は平日が平均50人で、そのうち入院を必要とするのは1割程度という。「昼間は仕事で休めない」と夜間診療として受診するケースも目立ち、受け切れなくなる状況。
小川秋実院長は、センターの実情を踏まえ▽平日午後5時半以降の応援▽日曜当番医の夜間の拡大竏窒ネど対応策を提案した。
医師会の正副会長や常務理事などから、人員の確保や診療に対する不安などのほか、地域住民に対して救急センターと夜間診療の違いを徹底することも挙がった。
休日の充実については、できないと見解を示した。
開院当初から医師会の協力を得ているが、組合長の小坂樫男市長は「公共病院の使命から、24時間体制をやめることはできない」と協力を求め「医師の確保に努力するが、難しい。長期的な対策も模索したい」と述べた。
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救急医療体制に協力を求める