【記者室】ノーネクタイの勧め
6月になり、街のあちこちでクール・ビズを目にするようになった。一部の官公庁や企業でもノーネクタイが解禁となったが、全体の普及率はいまひとつのようだ。襟元の・ス締まり・スがなく見えるのが二の足を踏む原因だろうか▼ネクタイの起源は350年ほど前、欧州・クロアチアの騎兵がユニフォームとして首に巻いた色鮮やかなスカーフらしい。今では世界中で完全に男性の制服と化したが、首に長い布をぶら下げて歩くというのも考えてみればおかしな姿だ▼欧米ではともかく、高温多湿の日本の夏に首を締めていては体の熱を封じ込めるようなもので、どうにも合理的ではない。地球温暖化防止が叫ばれる今、ノーネクタイで環境対策に一役買ってみてはいかが。(白鳥文男)