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大阿原湿原で上農生が木道整備

大阿原湿原で上農生が木道整備

 上伊那農業高校緑地工学科の2年生37人が12日、伊那市長谷の大阿原湿原で木製遊歩道などの修復作業をした。生徒たちはハンマーやのこぎりなどを使って古くなった木道などを取り替え。自然保護の大切さを学んだ=写真。
 学校では学べないことを学んでもらおう竏窒ニ、同湿原を管理する南信森林管理署の協力を得て04年から始めた取り組み。これまでは夏休みに実施してきたが、今年は入山者がピークとなる夏を前に整備することにした。
 高校生は7班に分かれて作業を実施。途中、森林管理署の職員から「この辺はもう時期モウセンゴケがでるからね」などという話を聞きながら、地元にある貴重な湿原について理解を深めていた。
 大阿原湿原の標高は1810メートル。枯死した植物が泥炭化して蓄積した高層湿原で、高層湿原の中では本州最南端に位置する。約12ヘクタールの湿地帯にはミズゴケ類のほか食虫植物のモウセンゴケ、高山植物のクリンソウ、サギスゲ、コナシなどが自生。そのため南信森林管理署では1968年に木道を設置し、入山者の踏み荒らしや乾燥化からの保護に努めている。一方最近は、シカが入り込んでいる形跡も確認しており、貴重な植物への影響も懸念される。

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