8月に南大東島の子どもたちが再伊して大東太鼓、島唄のコンサートを開催
伊那市と市民レベルの交流を続けている沖縄県南大東島の子どもたちが、今年も伊那市にやってくる。メンバーは05年に伊那市を訪問し、大東太鼓と島唄を披露した「大東太鼓碧会」とボロジノ娘たち30数人。もう一度伊那で演奏したい竏窒ニ太鼓練習を続けてきた高校生と、今年初めて来伊する小、中学生が伊那を訪れ、コンサートに臨む。碧会の川満広司会長は「台風でもまれた島の子の明るさを見てもらえれば」と来場を呼びかけている。
青パパイヤが取り持つ縁で始まった南大東島民と伊那市民との交流も今年で3年目。昨年は南大東村の事業として島の小学生たちのホームステイと伊那西小学校児童らとの交流が実現。子どもたちにとって島とはまったく異なる伊那で生活した経験が、その後の人生の励みとなるような貴重な体験となっているという。
一昨年も伊那でコンサートをした高校生たちは現在、南大東島を出て沖縄本島にある高校へ通っている。別々の高校へ進学し、離れ離れとなってしまったが、「もう一度伊那に行こう」という思いで練習を重ね、渡航費もためてきた。また、これまでの舞台公演でためたお金の一部を渡航費に充てる予定で、南大東島、伊那市双方の住民でつくるコンサート実行委員会のスタッフらは、経済的な面からもさまざまなことを学んでほしいとしている。
両面打ちの八丈太鼓を使う大東太鼓は、演奏者の感性によって曲を展開していくため、その時々で曲の長さも雰囲気も異なる。子どもたちが熱のこもったステージを繰り広げた一昨年は、感動して帰る観客も多かったという。また、島唄を披露するボロジノ娘は前回、インフルエンザのためにこれなかったメンバーも多かったが、今回は3年前に来れなかったメンバーと新しいメンバーがパワーアップしたステージを繰り広げる。
コンサートは8月3日の午後7時(開演は午後6時半)から、伊那市の県伊那文化会館で開く予定で、チケットは前売りで大人(中学生以上)千円、小人500円(当日は大人1500円、小人700円)。伊那市ますみヶ丘の産直市場グリーンファームなどで取り扱っている。
問い合わせはグリーンファーム(TEL74・5351)へ。