聴導犬協会、施設移転で用地契約調印
宮田村内に本部がある社会福祉法人日本聴導犬協会(有馬もと代表)は27日、協会施設を町三区の村民会館隣接地に移転新築するための用地購入(賃貸含む)契約を村土地開発公社と交わした。あわせて環境面の配慮や地域貢献などを盛り込んだ協定書、覚書を村と地元町三区と締結。有馬代表は「施設は大きくなるが家族的な基本姿勢は保っていく。地域との交流も深め、親しみを持ってもらえる協会、施設にしていきたい」と話した。
協会が公社から購入した土地は562平方メートルで、賃貸は1595平方メートル。賃貸部分についても順次購入する。
来年春から8月末まで工期を予定し、訓練室や宿泊室などが入る木造2階建て約480平方メートルの施設を建設。5頭から10頭ほどの訓練を可能にする。
用地、建設資金は日本自転車振興会の補助金と寄付金を充てる。
同協会は現在、町一区の民家を借りて運営する。手狭なことから一時は村外への移転も計画に浮上したが、福祉の面などから村は積極的に用地をあっ旋。
村民会館隣接地の移転については環境面を中心に心配する声も一部にあったが、先月に住民説明会を開いた。
役場で開いた契約調印式で有馬代表は「交流の場を設け、地域に還元できる施設にする。さらに理解を深めてもらえるよう、努力したい」とあいさつ。
清水靖夫村長は「地域との理解を深め、事業発展の新たなステップアップを」、町三区の縣忍区長は「生き物に関わる施設で心配している部分もあるが、地域福祉向上のために尽くして」と話した。