楠洲流竜東支部 35周年祝う
詩吟の楠洲流聖楠会竜東吟詠会竜東支部は7月18日、伊那市狐島のJA上伊那本所「フラワーパレス」で、発足35周年の記念式典を開く。発足当初約50人いた会員は現在、当時からいる2人を含む60縲・0歳代の7人で、詩吟が好きな熱心な人ばかりが集まる。
発足は72(昭和47)年1月17日、楠洲流の中では活動が古い支部。伊那公民館の文化団体に所属し、毎週水曜日、同公民館で植田勝衛さん(70)=南箕輪村田畑=の指導を受けている。同流派内の大会や公民館の文化祭発表などで詩吟の腕前を披露している。
漢詩を題材に詠う詩吟に必要なことは「詩の内容を把握し、意味を詩吟に生かすこと」と植田さん。日本文化と言われる詩吟には、心を豊かにする力があるという。メンバーは、一節ずつを噛み締めながら、想いを込めて吟じている。
詩吟をたしなむ人が高齢化しているのが課題だと訴える。発足当時からの会員、小池清永支部長(77)=伊那市中央区=は、35年間付け続けた出欠表を手に「懐かしい名前があり、昔の思い出がよみがえる。この出欠表を支部の宝物として、次の世代に引き継ぐことができれば」と話している。
支部の歴史が詰った出欠表