はら美術で「井月と三頭火」森貘郎板画展
伊那市旭町のはら美術で5日から、千曲市在住の森貘郎さんの個展「井上井月没後120年記念竏宙芟獅ニ山頭火竏秩v板画展が開かれている。井月や三頭火などが詠んだ句とともにその情景を映し出した板画作品約60点が、訪れた人の目を楽しませている。
森さんのほか、伊那市の俳人・春日愚良子さんら4人の共著『信濃路の山頭火』(ほおずき書籍)の出版記念に合わせて企画したもので、山頭火が敬慕した井月の句約20点の板画も今回の個展に合わせて準備した。
木版の特徴を生かした版画作品を作り続けた棟方志功の作品に魅了され、独学で板画を始めた森さん。1980年には日本板画院展に入選し、現在は日本板画院の同人として活躍している。また、北信地域と縁の深い小林一茶の句を作品としたことをきっかけに、俳句の情景を作品とすることも多くなり、10年ほど前からは井月の句にも取り組んでいる。
今回は井月の代表的な句とともに井月本人を描いた作品も何点かあり、森さんは「井月本人を描いたのは今回が初めて。句とともに井月の像を感じていただけたら」と話していた。
また、6日の午後2時からは森さんと春日愚良子さんによる「井月と山頭火」をテーマとしたギャラリートークもある。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。