アマランサス普及に間引き体験
健康食材として注目される雑穀アマランサスの間引き体験が7日、伊那市東春近の畑25アールであった。市内を中心に、南箕輪村、中川村などから主婦や親子連れなど30人が作業に汗を流し、間引いた若菜を持ち帰った。伊那地域アマランサス研究会・伊那商工会議所主催。
6月上旬に種まきしたアマランサスは、高さ約30センチに伸び、参加者は20センチ間隔に1本を残し、あとははさみで切った。1うね40メートルで、若菜20キロが取れるほど。
南箕輪村の伊東瑞枝さんは「栄養が高いと聞いた。苗を持ち帰って育て、料理に使ってみたい」と楽しみにしていた。
地域振興や障害者の働く場を確保しようとアマランサスを生産・販売する山岸深雪さんは「間引きは人手のいる作業で、昨年は大変だった。体験を通し、アマランサスの普及の一つになれば」と話した。食べ方は「おひたし、卵とじがおいしい」。
伊那商議所は、若菜の粉末化や若菜入りギョーザを研究し、商品化したいとした。
アマランサスの花は鑑賞用、葉や実は食用になる。葉の栄養分はホウレンソウを上回り、たんぱく質、カルシウム、鉄などが豊富で、機能性ではコレステロール低下作用などがあるという。
実は10月に収穫する。