大曲り橋の命名、住民みんなで祝って
宮田村町一区にかつて伊那街道の宿場町があったことを今に伝える由緒ある字名「大曲り」が、街道筋の大沢川にかかる無名の橋に名を残すことになり8日、地元15世帯約40人が集まり・ス命名・スの記念式典を開いた。
江戸時代から続く歴史的な地名を風化させたくないと、各世帯が快く賛同した。
寄付により「大曲り」などと刻んだ御影石製の表札を4種類製作。橋の両端に設置し、この日の式典で70歳代から90歳代の地区の長老が除幕した。
最長老の池上喜さん(94)と本田峻太君(9)がくす玉を割り、全員で記念撮影。世代を超えて「大曲り」の名前を思い出の1ページに刻み込んだ。
発起人の本田秀明さん(75)と高橋清八さん(81)は「世代が変わったりするなかで、大曲りの名前がどこかへ行ってしまうのではと危ぐしていた。今は名前を残したいという皆さんの意思を強く感じています」とあいさつした。
引き続き、バーベキューで交流会。長老から昔話を聞く若い人たちの姿もあり「字名を通じて地域の絆を改めて感じる」と祝杯をあげた。