長野県埋蔵文化財センター速報展
「長野県の遺跡発掘2007」
長野県埋蔵文化財センター速報展「長野県の遺跡発掘2007」は25日まで、伊那市の県伊那文化会館美術展示ホールで開いている。伊那市の東高遠若宮武家屋敷遺跡、佐久市の西近津遺跡、千曲市の東條遺跡などの出土品670点を展示している。
西近津遺跡の弥生時代国内最大級竪穴住居跡を実物大で再現展示。長軸18メートル、短軸9・5メートルあり、周囲をテープではり、主柱穴、炉、貯蔵用の穴などが分かる。
東高遠若宮武家屋敷遺跡のコーナーは、江戸時代後期の高遠焼の大がめ(高さ80センチ、口径60センチ)、土管、染付け磁器などの食器を展示。今回調査した小松純八屋敷跡と天保年間の間取り図がほぼ一致していることも見ることができる。
会期中の14日は調査報告会と講演会が同館小ホールである。報告会は午後1時縲・時20分。内容は茅野市構井・阿弥陀堂遺跡、茅野市御社宮司遺跡、東高遠若宮武家屋敷遺跡。講演会は午後2時半縲・時。信州大学人文学部の笹本正治教授が「高遠城とその城下町を考える」をテーマに話す。
土・日曜日、祝日は埋蔵文化財センター職員による展示解説、土器の立体パズルや縄文土器・弥生土器の模様付けができる体験広場もある。入場無料。