精神障害者ソフトバレー大会初出場の「さくら」、惜敗も次の力に
宮田村の心の病と向き合う当事者グループ「さくら」は10日、伊那市で開かれたソフトバレーボールが種目の精神障害者スポーツ交流会南信地区大会に初出場。善戦及ばず悲願の1勝を挙げることは叶わなかったが「練習を積んで次は勝ちたい」とリベンジを誓った。バレーをすることで深まった絆。他チームと争うなかで、新たな意欲がメンバーの中に芽生え始めた。
6チームが参加した大会。さくらは初戦、準優勝を果たした諏訪湖畔病院デイケア・コスモス会(岡谷市)と対戦した。
天井サーブで序盤リード。接戦に持ち込んだが、実力に勝る相手に最後は力負けした。
「アタックやサーブが強く怖かった。雰囲気に飲まれ、緊張もしてしまった」と男性メンバー。次の試合もストレートで落とした。
5、6位の順位決定戦は、飯田病院デイケア(飯田市)のミスに助けられながらも、1セット目を先取。しかし、その後は押しきられ、初勝利はお預けとなった。
メンバーの表情には悔しさと充実感が交錯。主力の女性は「負けたとしても良かったと思える試合がしたい。最後はみんなに勝ちたいという意欲が出てきたと思う。もっと練習したい」と話した。