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上伊那教育講演会

 県教職員組合上伊那支部、上伊那PTA連合会は7日、伊那市狐島のJA上伊那本所フラワーホールで、年一度の上伊那教育講演会を開いた。保護者や教員ら約200人が出席。駒ヶ根市教育長の中原稻雄さんが「食を通して親子のあり方を考える」と題して話した=写真。
 中原さんは、現在、食育が必要とされている理由、子どもたちの育ちの現状とその原因などについて説明し、「国の対策として、生活習慣病に困る医療費の割合が全体の6割を占め、10兆円を超えた」などと警鐘を鳴らした。
 中原さんは「食を中心に家庭生活の基本の形が崩れ始めた」とし、「メディア依存の生活スタイルから我が家のものさしがなくなり始めた」と主張。「食の正しい情報を選び活用する力をどうやって身に付けていくかが課題」だと指摘した。
 「食を見直すことは生活を見直すこと。生活を見直すことは生き方を見直すこと」と中原さん。「国の将来を託す大切な子どもたちへの食育を通して、ここで改めて大人も自分がいかにいい加減だったかを知る必要がある」と呼びかけた。

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