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琴伝流大正琴御園琴正会 結成30年

 伊那市御園の農家の主婦らでつくる大正琴グループ「琴伝流大正琴御園琴正会」は本年、結成30周年を迎えた。メンバーは結成当時から活動を続ける12人で、30年の月日が経た現在、年齢は67縲・6歳。大正琴を通じ、いろいろな経験を重ねながら仲間たちは交流の輪を広げている。
 同会は、日本バイオリン研究所大正琴全国普及会(駒ヶ根市)が広める琴伝流の教室の一つ。発足は同流派が誕生した1年後の1977(昭和52)年。教室は、御園公民館を会場に月2回のペースで開いていて、1時間30分の練習は休みなしで行う。本当に大正琴が好きな人たちばかりが集まる。
 地区大会、県大会、全国大会など各種大会に出場してきた。全国大会の「琴伝流大正琴祭り」への参加は、第1回大会から連続10回出場を果す。日本バイオリン研究所とともに普及活動として全国に出向いたこともあり、これらは交流の輪を広げる思い出として、それぞれの胸に刻まれている。
 指導者は、メンバーの一人である唐沢孝江さん(76)。発足後から1年間、日本バイオリン研究所から講師が月1回の指導に訪れたが、それ以降は高校時代までコーラスを学んでいた唐沢さんが曲をアレンジするなどして、仲間たちとともに大正琴を学んできた。
 「大正琴を弾くことによって、さわやかな疲れを感じ、充実した時間を持てることをうれしく思っている。指を動かすと脳も喜ぶそうで、大正琴のおかげで一人ひとりの人生が輝いている」(唐沢さん)
 30年間の時の流れをともにした仲間たちの絆(きずな)は強く、さまざまな経験を積み重ねながら、人生を理解し、思いやる心を深めてきた。「年だからといって後ろ向きな考え方はせず、前向きに希望と期待と夢を自分に懸けてみたいと張り切って言える私たちです」と唐沢さんは話す。
 メンバーの楽しみは発表会で演奏すること。晴れ舞台でオシャレをして演奏することで、いつまでも活力にあふれる、若い気持ちのままでいられるという。

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