箕輪南宮神社の例大祭
町無形文化財の鹿頭踊りを奉納
箕輪町木下の箕輪南宮神社で15日、例大祭があった。町無形文化財である鹿頭踊りを奉納した。
400年以上続く鹿頭踊りは雨ごい祈願として、鹿頭を奉納したのが始まり。今は、鹿の頭に似せて作った色鮮やかなかぶりものを付けた子どもたちが境内を回って奉納している。
神事は天竜川の東西に分けて受け持ち、今回は富田、大泉、大泉新田、大萱が当番。
当番地区の保育園年長児から小学校2年生までの24人が神社や区役員らと一緒に、神社周辺300メートルを歩き、境内で太鼓の音に合わせて、円を描くように3周した。
鹿頭は、編んだわらの上に、鹿の頭を形づくり、着物5反分を頭から足まで垂らす。重さは3キロ余にもなり、保護者に鹿頭を持ち上げてもらう子どももいた。
境内には地域住民らが集まり、かわいらしい行列を見守った。
鹿踊りを奉納すると、必ずといっていいほど、その日のうちに雨が降るという。
また、遷座祭もあり、厄年の男性がみこしを担ぎ、ご神体を三日町の秋宮へ移した。