郷土の石工「肥野喜六」石仏写真展
江戸時代末期から大正期を生きた郷土の石工肥野喜六が刻んだ石仏の写真展が駒ケ根市の市立博物館で8月31日まで開かれている。素朴で愛嬌のある特徴的な表情の地蔵など、喜六が刻んだ石仏の写真100点以上を展示している=写真。喜六の使ったつちやのみなどの道具類も併せて公開されている。
写真の多くは3月に行われた見学会で撮影されたもの。駒ケ根市内をはじめ、宮田村、飯島町、松川町に足を伸ばして喜六の作品を追った。
喜六は1842(天保13)年、現在の飯田市で鍛冶職人の次男として生まれたとされる。移住した赤穂で石工として暮らし、数々の地蔵、馬頭観音などを残した。1924(大正13)年、83歳で没。
喜六に詳しい田中清文学芸員による展示説明会が8月5日午後1時30分に同館で開かれる。喜六の曾孫に当たる肥野邦夫さんの話も聞ける。
問い合わせは同館(TEL83・1135)へ。