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遺跡調査報告・講演会

 県文化振興事業団県埋蔵文化財センター(長野市篠ノ井)は14日、伊那市の県伊那文化会館小ホールで、遺跡調査報告・講演会を開いた。同会館で開催中の「長野県の遺跡発掘」展に合わせた企画。上伊那を中心に約100人が訪れ、同センターの調査研究員の調査報告などを聞いた。
 会は、調査研究員3人が地元にある茅野市の構造・阿弥陀堂遺跡や御社宮司遺跡、伊那市の東高遠若宮武家屋敷遺跡の3つの遺跡の06年度の調査状況を説明、参加者からの質問に答えた。
 構・阿弥陀堂遺跡については、藤原直人調査研究員が解説した。説明によると、同遺跡は「市街地に眠っていた縄文時代から戦国時代の複合遺跡」。「諏訪盆地を見下ろす洪水を受けにくい丘陵上に、縄文時代前期前半から中世まで継続的に集落が営まれたことが分かった」などと話した。
 藤原調査研究員は「平安時代後期の地元の土器と他地域の土器の比較から、他地域の土器がどの程度搬入されていたのか検討したい」などと課題を上げていた。
 また、信州大学人文学部の笹本正治教授の「高遠城とその城下町を考える」と題した講演会もあった。
「茅野市 構井・阿弥陀堂遺跡」について報告する藤原調査研究員

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