改修工事を終えた羽広荘が21日にリニューアルオープン
客室などの改装を行っていた伊那市西箕輪の公共宿泊施設「羽広荘」が21日、「みはらしの宿羽広荘」としてリニューアルオープンする。これまで和室しかなかった客室の一部を改装し、洋室4部屋を設置。エレベーターや障害者用トイレを完備するなどして全館バリアフリーとした。また、「みはらしの宿」という愛称を決定。南アルプスに面する東側の部屋は、障害物のない窓を用いるなどして、南アルプスを望む展望そのものを同施設の売りとしていく狙いだ。高木支配人は「公共の宿ということに期待してくる利用者もいるので、安い料金でよりよいサービスを提供していきたい」語る。
老朽化が懸案事項となっていた同施設では、約2カ月前から一部を除く大規模改修に着手し、客室、玄関まわり、ホール、食堂などの改修を進めてきた。
その中で、従来19部屋あった客室を18室にしてゆったりと利用できる部屋を設けたほか、これまでなかった洗面台を全室に完備。18室中9室にはトイレも設置するなど、部屋そのものの機能を充実させた。収容人員は65人。総事業費は約1億4800万円。
料金に一律で(1泊2食付き)6975円としていたが、今後は部屋ごとにランク付けし、7710円縲・810円とする。また、リニューアルに伴ない更なるサービス向上を図るため、食堂のメニューも充実。その季節に地元で採れた食材を使って作る「パノラマランチ」など提供していく(パノラマランチは要予約)。
一方、入浴だけの受け入れは宿泊客への配慮から8月末で廃止する予定。