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2511/(月)

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「負けられない」自民・民主
現職2氏伊那谷で必死の訴え

参院選後半戦へ
長野選挙区

 参院選もいよいよ後半戦に突入し、各候補が声をからしながら連日支持を訴えている。長野選挙区(改選定数2)の4候補も県内各地を精力的に飛び回り、街頭演説、個人演説会などで政策への理解を求めている。民主党羽田雄一郎氏は20日、飯田市で個人演説会、自民党吉田博美氏は21日、伊那市で総決起大会をそれぞれ開いた。与野党逆転をねらう民主、そうはさせたくない自民とあって、両候補とも「負けられない」を強調。大量得票での当選を訴えた。
 羽田氏の個人演説会には、中島衛元衆院議員らが応援に駆け付け「今参院選で民主党中心の野党が過半数を取れば、次の衆院選で政権交代もあり得る」などと激励した。
 羽田氏はかすれた声で「中盤戦で声をからすなんてことは今までの選挙ではなかった」と今選挙の重要性を強調し、医療・教育の格差是正と年金施策を中心に演説した。
 医療格差では、産科の医師・看護師不足を憂え、助産師による出産を母親が選択できる体系の確立などを提言。小児科医確保とともに安心して子どもを産み育てられる社会の実現を望んだ。
 年金問題では、社会保険庁を解体して特殊法人にする、としている与党に対し「半官半民の特殊法人の代表は国民・国会への説明責任がなくなる。自民公明は社会保険庁を特殊法人に逃がした」と力説。自民党厚生族議員と、社会保険庁に絡む企業との癒着も批判した。
 ◇ ◇
 吉田氏の総決起大会には、宮下一郎衆院議員、上伊那の各種機関団体代表らが参列。応援演説では各氏一様に今回選の厳しさを口にし、逆風を押し戻すための強い支持を訴えた。宮下創平元衆院議員は「敵は民主党だけではない。共産党の追い込みも激しい」「民主党に負けるようなことがあれば、長野県の自民党にとって大変なことになる」と危機感をあおった。
 吉田氏は年金問題についてまず「政府与党の一人として国民におわびする」と陳謝。「国民が本来受け取れるべき年金を全額支払うと国の最高責任者安倍総理が明言しているので安心を」と理解を求めた。
 続いて小泉内閣の政治改革、構造改革の実績として、不良債権処理、景気回復などを掲げた上で格差是正を強調。地方を元気にするためのプロジェクトなど内閣の取り組みを示した。
 与野党選択については「間違いのない選択」を求め「野党に参院を託すようになれば、衆院で地方の活力のための法案を出しても参院で審議拒否にあったり、廃案になる可能性だってある」とした。

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