はら美術で熔壌ガラスの江副さんと江口さんが二人展
伊那市長谷在住のガラス工芸家、江副行昭さん(74)、江口智子さん(47)による二人展が31日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。光沢のある微妙な色合いを放つ「熔壌ガラス」の壷や花器など約200点が、訪れた人たちを魅了している=写真。
同会場での二人展は2年ぶり。土に含まれる鉱物とガラスを溶け合わせる「熔壌ガラス」は、江副さんが確立した手法で、江口さんはその後継者としてともに制作活動を続けている。
今回は小黒川など、3カ所で採取した土を用いた作品を展示。中には、1200年近く燃え続ける「消えずの火」を護る広島県の大聖院にある霊火堂で採取した土を用いた作品は、鉱物がつくる表面の文様が細かく、ほかの作品とは違う独特の色彩を放っている。
また、江口さんは熔壌ガラスに自身のデザインを加えた作品を出展。葉や花などといった自然の素材をモチーフとしてガラスに焼き付けるなど、柔らかさを感じさせる作品が中心となっている。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。