雑貨ショップオリーブ店主、畠中恭子さん(55)
飯島町七久保
昨年8月、アメリカン雑貨ショップ「オリーブ」を開店。オープンから1年が経過し「大阪からロケーションが気に入り、昨年8月にIターンしてきた。暑さから開放され、近所のみなさんと気がねなく、仲良くできてうれしい」。
1952年鹿児島県生まれ。医療系で働いていた父の影響や「人と関わる仕事をしたい」と看護師になり、大阪府立病院で32年間勤めた。「元気になって帰って行く姿に感動した。しかし、医療の現場は厳しく、定年を待たず早期退職した」。
夫婦共通の趣味は登山、北海道から九州など全国の3000メートル級の山を次々と踏破した。「山は平地では出会えない植物に会える。登頂した時の達成感が醍醐味、山に行くと元気になれる」。
趣味が高じて「いつでも登れるように、高い山の側に、ログハウスを建てて住みたい」と希望、中央道を往来しているうちに、温度、湿度など考え、長野県に決めた「風が強いのは計算外だったが、ほかは想像通り」と満足の様子。
長い間の病院勤務から「高齢になったら、他人に使われたくない、通勤もしたくない」と家でできる仕事を模索した。
子どもの頃から、物づくりに興味があり、独学で手編みや、人形づくりをマスターした。大阪時代は「かわいらしい物、楽しいもの、使い勝手のいいもの」など、雑貨店をはしごして見て歩き「いつかはこんなお店を」と構想を温めていたという。
アメリカン雑貨に絞ったのは、ログハウスにの雰囲気に1番マッチするからとか。
店名の「オリーブ」は若い頃のニックネームだったことや、夫は四国、妻は鹿児島と、南国生まれの夫婦が寒い所で頑張り、根付きたいという決意を現したもの。
同店にカントリーキルトやおしゃれなキッチン用品、カラフルなふたもの、楽しい置物、手作りのカントリードールなどアメリカン雑貨のほか、カントリードールの材料、毛糸など手芸材料が並ぶ。材料費のみで、人形づくりや袋物、帽子、セーターづくりなどを指導している。「お客様が『すてきにできた』と完成品を見せに来てくれる時が1番うれしい」と笑顔。
営業時間午前10時縲恁゚後7時。定休日・毎週水曜日ほか。詳細は同店(TEL86・5325)