参議員選 伊那市・投票所で二重交付
29日投開票の参議員選挙で、伊那市選挙管理委員会(田中信也委員長)は同日、同市第38投票所である東春近の田原公民館で、有権者3人に対し、職員の事務的ミスで比例代表の投票用紙を二重交付し、投票させる不手際があったと発表した。
市選管によると、二重交付があったのは午前7時の投票開始後。有権者に職員が比例代表の投票用紙を手渡し、選挙区の候補者名を書くように説明し、投票させた。誤りに気づいた職員は再度、比例代表の用紙を渡し、投票させたため二重交付になってしまった。
二重交付は公職選挙法では認められていないが、そのまま開票。市選管は「職員のミスによる二重交付は法律上、想定されていない。投票されたものを開票で見分けることはできず結果、有効として扱われる」と説明している。
各投票所では選挙区、比例代表竏窒フ手順で投票するはずが、そもそも田原公民館は当初、交付機にそれぞれ違った投票用紙がセットされ、投票箱も入れ違っていたという。田中委員長は「初歩的ミスだった。確認していれば防げたこと」と陳謝している。
「今後の選挙では、投票用紙が交付係に正しく配備されているか、交付機に正しくセットされているかなどを投票開始前に選挙事務本部から各投票所へ確認の電話を入れ、再確認したい」としている。
陳謝する田中委員長(左)ら