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伊那朗読の会が集い

 伊那市の朗読愛好者でつくるサークル「伊那朗読の会」(小林豊子会長)は28日夜、同市美篶の飲食店シャルマンで「平和を願う朗読の集い」と題した朗読会を開いた=写真。会員9人が戦争に関する詩や小説などを読み、集まった約30人の観客が聞き入った。本年で6回目。
 入会1年の小林美津子さん(66)=同市荒井=は沖縄決戦で亡くなった特攻隊員の遺品などを展示した、鹿児島の知覧特攻平和会館を訪れた時の気持ちを込め、山中二三子の「特攻人形」を朗読。小林さんは「この人の言葉をみんなに伝えれれば」と話していた。
 そのほか、美輪明宏の「亡霊者達の行進」、松谷みよ子の「ベトちゃんドクちゃんからの手紙」などを朗読。観客は考え深げに目を閉じ、会員が紡ぐ言葉に耳を傾けた。
 小林会長は「言葉で聞いたことは頭のどこかに残るもの。一瞬でもいいので噛み締めて、戦争について考えてもらいたい」と話していた。
「戦争と平和」をテーマに次々と朗読を披露する会員ら

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