七夕祭り「サンヨリコヨリ」 子ども約180人参加
伊那市の美篶、富県に伝わる七夕祭り「サンヨリコヨリ」が7日あった。両地区の保育園児、小学生ら計約180人が参加し、市内2個所で子供たちが「サンヨリコヨリ」と言いながら3周し、持っている七夕飾りで円陣から逃げる鬼男をたたいて追い払うなどの奇祭を繰り広げた。
「サンヨリコヨリ」は室町時代、大洪水が起きた際、同市高遠町藤沢片倉の天伯宮が富県の桜井、美篶の川手に流れ着いたことから、洪水を起こす疫病神を叩きつぶす意味を込めて始まったのがいわれ。「サンヨリコヨリ」は、厄病を払う神事の掛け声からきているという。
祭りでは、また、美篶上川手の天白社の氏子総代約30人が徒歩で、同社に祭られた大棚機姫命(おおたなばたひめのみこと)をみこしで担ぎ、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)が安置された、三峰川対岸の富県桜井の天伯社へ向った。