伊那谷ねっと

サイトマップ ニュース検索
2411/(日)

ニュース

箕輪町民踊を楽しむ会

箕輪町民踊を楽しむ会

 「自分も楽しいけど、地域の人にも踊りを通じて楽しさをおわけしている」。伊那の地元の民踊はもとより北は北海道から南は沖縄まで、各地に伝わる民踊を練習している。
 1969年に発足。当時は文化サークルが少なかったこともあり大勢参加していたが、少しずつ人が減り、現在は12人。日本フォークダンス連盟、全日本民踊指導者連盟、長野県フォークダンス連盟日本民踊部会などにも所属する。「与地の伊那節」「木曽節」「萱野音頭」「おんたけ山」「武田節」などなどレパートリーは数多く、フォークダンスやレクリエーションダンスも取り入れながら、毎週火曜日の夜に町文化センターで練習に励んでいる。
 踊りを楽しむだけでなく、地元の民踊を伝承することも大切な目的の一つに掲げる。踊るためにその地域の歴史や踊りの意味も学ぶなど熱心。「各地の民踊は我々にとっては掘り出し物だったりして、歴史も勉強できて楽しい。古い民踊は歌も踊りも重みがある」という。
 箕輪町の「みのわ祭り」で連を作って踊りに参加するほか、町公民館の芸能祭に出演する。今春は萱野高原開きで踊りを披露し、つい先日はボランティアで福祉施設の夏祭りにも参加した。会員は、みのわ祭りでは連の先頭に立って踊る中心的存在で、各地域でも分館や企業の踊り講習会に派遣されて指導するなど多方面で活躍。「郷土の民踊を全国に伝えたい」と、与地の伊那節、入野谷ざんざ節、南箕輪のおんたけ山など地元の保存会とも連携を図っている。
 「踊りがもともと好きで、体を動かして何かやりたいと思った」「楽しみ、生きがいがないといけないと思っていたときに新聞で知り、訪れたのがきっかけ」など入会の動機はさまざまだが、「体も頭も手も使うので一番いい運動。皆さんと楽しくやらせてもらってる」「当時のリーダーが丁寧に教えてくれた。体を動かして帰るととても気持ちよくて、段々と民踊の魅力にとり付かれて、ついつい30数年経ってしまった」という。
 「皆、好きで楽しくやってますよ」。輪になって踊る姿は生き生きとしている。(村上裕子)

前のページに戻る 一覧に戻る