全国小学生学年別柔道大会出場
東春近小学校5年 伊東佑理さん(10)
19日、愛媛県松山市で開かれる、第4回全国小学生学年別柔道大会(全日本柔道連盟主催)の小学5年生女子40キロ超級に出場。南信地区からの本大会進出は初めてとなる。小学2年生から柔道を始め、これまでで1番の晴れ舞台。「目標は優勝! 自分の力を精いっぱい出し切って頑張りたい」と気合が入る。
6月24日、上田市であった県予選会の同階級トーナメントで優勝し、全国大会出場の切符を勝ち取った。大会は県内各地区の予選を勝ち上がった選手が出場。1回戦を払い腰、準決勝を得意の内またで勝ち進んだ。決勝戦は、昨年の優勝者で同門の好敵手と対戦し、体落としからの押さえ込みで勝利。この大会、オール一本勝ちの活躍を見せた。
小学2年生の時、小学校の授業で空手の講演会があった。その時に「胴着がかっこよかった」というのが格闘技に目覚めたきっかけ。自分から積極的に柔道を学ぶことを願い現在、伊那市川北町にある創武館道場に週3回通っている。
憧れの柔道家は谷亮子選手。「ヤワラちゃんのような技がきれいに決まる選手になりたい」と話す。
身長は156センチで、小学校のクラスの中でも長身だという。指導する同道場の小沢正幸代表は「パワー系の柔道が魅力で、気持ちで頑張れるタイプ」と評価。男の子相手の練習でも気合負けしない根性で実力を伸ばしている。
今大会の南信予選を約1カ月後に控えた5月末、軸足の左足骨折の大けがを負う大ピンチがあった。けい古が出来ないもどかしさの中でも毎週の練習には欠かさず参加。筋肉トレーニングや後輩の世話など、その時の自分に出来る精いっぱいのことに取り組んだ。
臨んだ南信予選は、軸足で立てない状態にもかかわらず優勝した。小沢代表は「この経験で精神面も成長した。攻める気持ちを表に出した戦い方が出来るようになった」と話す。
全国大会は各都道府県代表の48人が出場。3人ずつのリーグ戦を行い、各リーグ1位の計16人が決勝トーナメントを戦う。「学校の友だちも応援してくれている。みんなの声援を力に代えて頑張りたい。勝つ自信はある」と上を見据えている。