多部制・単位制高校に転換後の箕輪工業高校に工業科設置決定
長野県教育委員会定例会が9日、県庁であり、08年4月に多部制・単位制高校に転換し、上伊那農業高校定時制と統合する箕輪工業高校に「クリエイト工学科」を設置することを決定した。高校改革プラン実施計画の中では普通科のみとされていたが、工業出荷額県下2位という地域的背景や現在の箕輪工業高校が持つノウハウを引き継ぎたいという思いから、地元からは工業科設置への強い要望が出ていた。多部制・単位制高校への工業系の学科が設置されるのは県内で初めてとなる。
クリエイト工学科を設置するのは午前部の1学級。機械、電気、情報、環境の4分野に加え、電子計測制御、3次元CAD、ロボット工学、工業デザインなどの工業科目を設置することで、工業分野を総合的に学習できる環境を充実。また、日本工業大学との連携や地元企業へのインターンシップなどを図りながら、実践力を身に付け、特色のある多部制・単位制高校を目指す。
普通科の生徒もクリエイト工学科の科目を選択できるようになっている。
規約の改正は2月となるが、生徒募集など、来年4月に間に合うよう、生徒募集などの手続きを進めていく。