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おさんやりで1年間の災厄を払う

おさんやりで1年間の災厄を払う

 箕輪町の南小河内で16日、300年以上続く厄除けの祭「おさんやり」(町無形民俗文化財)があった。地元区・公民館役員、消防団OBら約50人が交代で柴舟を担ぎ、区内を回って1年間の災厄を払った。
 柴舟は手作りで、高さ4メートル、長さ10メートル、重さ700キロ弱。舟の形は、ナラの生木にササ、荒縄を巻いた。
 白い衣装を着た20縲・0代の男性が担ぎ手となり、音頭取りや盆太鼓の音に合わせ、気合いを入れて柴舟を担ぎ、区内約3キロを足早に進んだ。
 区内4カ所の辻では、民謡「ヨイソレ」を踊った。
 子どもたちもミニ柴舟をひもで引いた。
 区内を巡航し、夜になると、担ぎ手が舟を揺らしながら壊した。柴舟の土台となった横板の破片にササと荒縄を巻きつけ、自宅へ持ち帰って門口に掲げると、厄除けになるという。
 一説には、区内を流れる大堰が天竜川と反対方向に南から北へ流れることから、流行する疫病を防ぐものだといわれる。

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