第31回ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会
上伊那から7人出場
社団法人全日本ピアノ指導者協会が主催する第31回ピティナ・ピアノコンペティションの全国決勝大会(24-26日)に、上伊那から小・中学生、高校生の計7人が出場する。毎年県内から1人、多くても3人程度しか出場できないという難しい大会に今年は上伊那から7人という快挙。全員が全国初出場で、本番に向け最終調整に入っている。
出場者は、南箕輪村北殿の望月音楽教室から5人。ソロ部門A1級の伊那北小2年古畑夏音さん(8)は「ドイツ舞曲」「ポルカ」「ハロウィーンのおばけのダンス」を「きれいな音で弾きたい」という。箕輪西小4年の垣内夕さん(9)と箕輪中部小4年の三沢文香さん(9)は連弾初級Aで「はやおき」「3つのコントルダンス」を弾く。垣内さんは「聞いてる人が楽しい気持ちになるように弾きたい」。三沢さんは「聞いてる人が気持ちよく聞けるように弾きたい」と話す。
ソロ部門B級の伊那小4年唐沢佑季さん(10)は「リゴドン」「メヌエット ハ長調」「ウィンナーワルツ」を「賞も取りたいけど、聞いてる人が幸せになれるピアノを自分でも楽しんで弾いてきたい」。ソロ部門C級の箕輪東小6年小木曽真理さん(11)は「ソナチネ作品20-2」「ワルツエチュード」「夢」の3曲で、「聞いてる人が喜んでくれるような演奏をしたい」という。
伊那市の近藤音楽教室からは、兄妹で伊那北高校2年の湯沢亮さん(16)と春富中1年の遥さん(13)。デュオ部門連弾上級で「3つのプレリュード1番、3番」「小組曲『行列』」を弾く。「恥ずかしくない演奏をするため、最後まで自分たちらしい音楽を追求していきたい」と話した。
今回、それぞれが長野、名古屋、九州の地区予選、地区本選を通過し全国出場を決めた。全国大会は部門ごと都内5会場であり、7人は日本大学カザルスホール、津田ホールで演奏する。
指導者の望月音楽教室の望月玲子さん、平林千枝さん、近藤音楽教室の近藤恵子さんは、「音楽は私たちの心を優しく豊かにしてくれます。こんな小さな子どもたちでも、光輝く音を出せる瞬間があります。そのとき、私たちの魂が喜びます。全国大会ではそんな音が奏でられ、その感動を皆さんと共に分かち合えたら幸せです」と話している。