静かな夜のお話会・夏
戦争の悲惨さに思いを馳せ、平和の尊さを実感
中川村図書館は18日夜、「第19回静かな夜のお話会・夏」を開いた。約20人が詩や絵本、童話、手話の歌に耳を傾け、戦争の悲惨さに思いを馳せ、平和の尊さを実感した。
須田貢正さんの自作の詩「山のおばあちゃん」でスタート。独特の房総弁で「館山に米軍が上陸した。竹槍持って出ていった。勝てっこないさ、竹槍じゃあ。米軍が来たら、あやふみやを殺して、お前も死ねと言って出掛けた。もう駄目だと思った。戦争はやっちゃあいけない、絶対に」と結んだ。
また、中川麻衣さんはサラエボで戦争に巻き込まれた子どもたちが描いた絵を掲載した絵本「目をとじれば平和が見える」を紹介。「『私の中のきょうふ』は赤で血まみれの心臓と頭が描かれている。『おとうさん、戦争に行かないで』は青で深い悲しみを表現した」と説明し「戦争に巻き込まれた子どもたちは、恐怖に脅えて暮らしているが、いつか平和になると信じて、強く生きている」と話した。
松村満久さんの自作の童話「かえってきて」。松谷みよこ著「ミサコの被爆ピアノ」の読み聞かせもあり、最後に「手話の会」の歌「千の風になって」「夏の思い出」で締めくくった。