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箕輪町文化センター付属「劇団歩」公演「狐の婿入り」26日

箕輪町文化センター付属「劇団歩」公演「狐の婿入り」26日

 箕輪町文化センター付属「劇団歩」は26日、民話シリーズ第1回「狐の婿入り」を同センターで上演する。本番に向け団員は連日のけいこに励んでいる。
 結成5年目の今年、新たに「民話シリーズ」に取り組む。今回の作品は、町内在住の大槻武治さんの初戯曲「狐の婿入り」。02年に町内の明音寺で発見された伝承「古田奇談狐乃婿入」を題材に書き下ろした。江戸時代「天保飢きん」の中で困窮を極めたに違いない村人たちが、その険しさを逆手にとって、欲を絡めながら底抜けに明るく生き抜く姿を描いているという。
 演出の飯島岱さんは、「単純なストーリーの民話は、より役者の技量が試される。集中力と想像力が必要。人一倍努力しないといけない」といい、「作品の素朴さをなくさないで、いろんなキャラクターが交ざりあって生活を営む姿が出せればと思う。腹の底から笑い声がいただければ、役者の苦労も報われると期待している」と話している。
 団員は13人。今回は進学などで県外在住の団員3人も俳優として参加する。県外団員の山崎泰裕さん(20)=東京都=は、「高校卒業後、演劇に触れる機会が少なくなっているので、数少ないチャンス。頑張っていきたい」。役者を目指し勉強中の宮下智菜さん(20)=東京都=は、「学校でやるのと雰囲気が違う。週2回しか出られないので難しいが、皆のおかげで楽しくできている。いい公演になると思う」。浦野美樹さん(19)=京都府=は、「久しぶりに大声を出し、動けて楽しい。今回は今までと違う役。また新しい演技の仕方を身に付けていけたらと思う」と話している。
 公演は26日午後7時から(午後6時半開場)。入場料大人千円、高校生以下500円。問い合わせは町文化センター(TEL70・6601)へ。

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