「せせらぎサイエンス」で環境教育
南箕輪村は28日、小学生を対象とした生活環境教育事業「せせらぎサイエンス」を南殿の大泉川で開いた。参加したのは南部小6年2組(酒井恵美教諭、21人)。川底などに生息する、トビケラやサワガニなどの水中生物を採取、観察するなどした。
村内塩ノ井に住む、県自然観察インストラクターの征矢哲雄さん(77)の指導により、天竜川との合流点から約50メートル上流の大泉川で生物を採取。児童たちは、虫取り網を用いて、川の中で生活する虫のミズカマキリ、魚のヨシノボリなどの十数種類の水中生物を捕まえた。
川底の石の裏側からは、「ザザムシ」として知られるヒゲナガカワトビケラを多く発見。征矢さんによると、トビケラのえさとなるケイソウが豊富であり、冷たくて、美しい川である証拠であるという。
2組は、4年生の時から環境省が応援する「こどもエコクラブ」に会員登録しているクラス。原雅貴君(11)は「川の中にいっぱい生物がいることに驚いた。もっと違った種類の生物も見つけたい」と目を輝かせて参加していた。
川底の石の裏側から水中生物を採取する児童たち