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第1回伊那市の教育を考える懇談会

 第1回伊那市の教育を考える懇談会が29日、市役所であった。市が会社経営者、元中学校PTAら6人の委員を委嘱。初回は、学校教育のあり方を問うため、各委員がそれぞれの立場から感じた教育の課題を上げた=写真。
 市が政策の一つに掲げる「教育」について、小坂樫男市長が閉鎖的に考えず進めるため竏秩A教育委員会に対し、懇談会の実施を求めた。委員には、伊那食品工業社長の塚越寛さん、イナリサーチ社長の中川博司さん、元信州大学農学部教授の建石繁明さん、06年度高遠中学校PTA会長の北原アンドレアさん、元竜東保育所長の上柳明美さん、女性人材バンク登録者の島村玲子さんの6人が集まった。
 社員を教育する立場から、塚越さんは「今の若者には生活するうえでの知恵が乏しい」と、教育の中で不足している部分を指摘。建石さんは「競走意識だけでなく、自分の人生を考える時間が必要」と訴えた。
 島村さんは「親が子どもを自立させるための話し合いの場が必要」。北原さんPTAの立場からは「学校現場に無関心な親が目立つ」、また「教師は子どもと接する時間よりも、雑用の時間が増えている」と現状を話した。
 懇談会は今年度中にあと3回開く予定。今回上げられた課題の中から、具体的に教育現場に生かせる道筋をつくり、意見を集約していく。

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