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箕輪町沢上にベイシア出店計画
地権者が箕輪町長に計画推進を要望

 箕輪町沢上へのベイシア(本社・群馬県前橋市)出店計画で地権者が30日、「出店計画推進をお願いしたい」と平沢豊満町長に要望書を提出した。ベイシアは、農地転用許可など開発可能な状態になれば、早くて1年後のオープンを目指している。町長は、「上伊那中が反対運動になっている。商圏を見ると広域的影響が出る。慎重にならざるを得ない町の立場をご理解いただきたい」と答え、町が積極的に推進することはできない旨を伝えた。
 地権者は沢、大出、北小河内、下古田在住の16人。06年10月にベイシアとの賃借契約を締結している。要望書は地権者一同として提出。役場には地権者7人とベイシアの開発担当者2人が訪れた。
 ベイシアは生鮮、衣料、生活雑貨品を扱う総合スーパー。説明によると出店計画は、沢上地籍の春日街道沿い。交通の便を重視し、商圏は箕輪町と辰野町が中心。敷地面積約2万平方メートル、店舗面積6280平方メートル、売り場面積4980平方メートル。駐車場は約400台分。計画地内の農地はすべて農業振興地域除外済み。従業員はパート主体に120人を地元で新規雇用する。施設は災害時の避難場所として利用できる。県内に10店舗あり、箕輪町に出店すると南信で初。
 地権者は、「箕輪町発展のため」と推進を要望。消費者の利便性の向上、箕輪町北部と伊北インター周辺の地域振興や地域活性化への期待も挙げた。
 町長は「法律的に禁止は不可能と思うが、町として積極的に賛成はできない。地権者とベイシアの契約の問題なので、町の立場をご理解いただきながらベイシアと話をしてほしい」と答えた。
 出店計画は、05年にベイシアが地権者に話をし、06年9月に農用地区除外申込を町に申請したが、10月27日の農業振興地域整備促進協議会で認められなかった。今回の計画は、当初より売り場面積を約2500平方メートル縮小し、農振の土地も外すなど変更している。

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