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村税最高更新も公債費比率は20%超、実質単年度収支は赤字に

 宮田村の2006年度一般会計決算が5日までにまとまり、村税収入が過去最高だった前年度をさらに3・4%上回り、12億5297万円にのぼったことが分かった。一方で、実質単年度収支は4年ぶりに赤字に転落。借金返済の負担の重さの指標となる実質公債費比率は20%を超え、今後7年間の公債費負担適正計画を策定するほか、繰り上げ償還を断行するなどして財政の健全化を図る。
 村税のうち法人村民税は好調な業績にも支えられ、7・9%増の2億8196万円。2004年度には1億2千万円余りだったことから、わずか4年間で倍増した。
 個人村民税も定率減税の半減などにより9・5%増の3億3960万円だった。
 06年度決算では歳入が34億4019万円、歳出が32億6722万円。前年度から繰入金を除いた実質単年度収支は1473万円の赤字を計上した。
 実質公債費比率は20・4%。前年度から3・9ポイント増加しているが、村企画財政係は「国が詳細な扱いを指導するようになり、債務負担行為や公営企業への繰り出し金なども新たに加味して、算定したため。財政悪化を示すわけではない」と説明。実質は約1ポイントの増加という。
 適正化計画策定の必要がある18%を超えたが、村は金利が高かった1990年代前半以前の借金返済を中心に繰り上げて償還していきたい考え。
 同係は「公債費は06年度あたりがピークで、今後は徐々に減少傾向に入る。人件費の削減など含めた財政の健全化とあわせて、適正化に努めていく」としている。

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