伊那市要保護児童対策協議会
伊那市要保護児童対策地域協議会(宮下茂人会長)の代表者会が6日夜、伊那市役所であり、同協議会や児童相談の現状と課題について懇談した=写真。
同協議会は関係機関が連携を図りながら要保護児童への対応をしていくため、昨年9月に発足したもので、この日は、情報を共有しながら密な連携を図っていくため、それぞれの代表者が集まった。
児童相談や児童虐待の現状については、諏訪児童相談所の美谷島真澄所長が報告。児童相談所における近年の相談内容としては、「何らかの要因で保護者に養育させるのが不適当」とする養育相談が増加しているとともに、言語障害や軽度発達障害などに関する相談も増えていることを示し、「地域から孤立している家庭に虐待が多い」と語った。また、協議会の課題としては、情報の共有による早期の実態把握や適切な支援が求められている一方、これらの情報を共有するに当たって、守秘義務のとらえ方が統一されていない現状などが示されたほか、養育支援を必要としている家庭についての緊急度も、各機関によってとらえ方が違ってくることなどが掲示された。