中央区の分譲マンション計画を事業者が自主的に中止
伊那市中央区の更地に一部9階建て分譲マンションの建設計画し、地元との協議を重ねていた駒ケ根市の窪田建設などが、建設計画を自主的に中止していたことが8日までに分かった。事業者側は地元との協議の中で妥協点を模索したいとしていたが、地元住民からは日照不足やになることや周辺景観の阻害などを懸念する声が上がっていた。
建設を計画していたのは市民会館北西側にある更地、約2700平方メートルで、マンションの高さは28メートル。
5月には地元住民との協議を2度ほど行い、9階としていた当初計画を7階にした計画案を掲示。住民からは「4階にしてほしい」との要望もあったが、「4階にすると事業が成り立たない」としていた。
中央区の下島賢治区長は「今回は窪田建設さんの方で判断して中止したということ。最後の会議から1週間ほどしてから(建設中止の)連絡があったと思う」と話す。
また、窪田建設は「当社の判断で自主的に計画を中止した」としている。
9階建て分譲マンション計画のあった中央区の空き地。設置してあった建設概要を記した看板も撤去された。