かんてんぱぱホールで窪田孟恒さんによる染織展「あんずの生命と絣に織る」
アンズの木から抽出した染料でかすりを織る窪田孟恒さん(66)=千曲市=による染織展「あんずの生命と絣に織る」が11日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。重ね染めしたさまざまな色合いの着物や帯、タペストリーなど約80点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同会場での作品展は一昨年ぶり。今回は新作を中心として絵がすりなどの作品も多く並んでいる。
織物研究家の織田秀雄さんに師事し、都会を中心として制作活動を展開していた窪田さん。幼いころから慣れ親しんだアンズの花が咲く場所で仕事をしたい竏窒ニ、30年前千曲市に移住し、アンズの木を染料とした染め織りをするようになった。作品の中心は先に染色した糸を織り合わせる絣(かすり)。後から染めるのとは異なり、模様のラインが柔らかく、独特の風合いを帯びている。
窪田さんは「アンズの木の中にこういう色があることを知り、安らぎを感じていただければ」と話していた。
入場無料。午前9時半縲恁゚後5時(最終日は午後4時)。