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9月1日付で伊那保健所長に着任
山崎宗広所長(57)

9月1日付で伊那保健所長に着任<br>山崎宗広所長(57)

 9月1日付で伊那保健所長に着任した。公衆衛生専門学校伊那校の校長を兼務する。 「保健活動、食品や医薬品の安全、医療体制の整備など、住民の健康を請け負う責任の重さに身の引き締まる思い。各領域の専門家集団である保健所スタッフと協力して、業務に精一杯努めていきたい」と抱負を語る。
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 東筑摩郡麻績村出身。1976年に信州大学を卒業後、信大総合病院の小児科に入局した。以降、小児科医として北信総合病院、長野赤十字病院、篠ノ井総合病院などに勤めたほか、松本赤十字血液センター在籍時には、米国コネチカット州立大学で細胞生物学の研究にも取り組んだ経験を持つ。
 10年ほど在籍した中信松本病院では、それまでの一般小児科診療だけでなく、重症心身障害児に関する診療や思春期対応などにも携わった。
 より幅広い領域からの対応が求められる中、養護学校の教員や、保健、福祉の関係者、小児科以外の医療分野からの協力を得ることも多く、連携の重要さを実感。その中で、子どもたちの自主性・自発性を尊重し、動くことを通じて心、体、頭の調和のとれた発達を助ける「ムーブメントセラピー」を導入したニューリハビリテーションのセミナーを立ち上げた。
 「連携協力の重要さは保健所業務にも通じてくることだと思う」と話す。
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 医療を取り巻く情勢がさまざまに変化する中、全国的に問題となっている産科、小児科不足は上伊那でも深刻化している。
 「県内の産科医不足は、信大で産科医の退職が続いている中、これまでのようにほかの病院への派遣が難しくなったというのが発端。県では、緊急対策として産科、小児科医の拠点化を提言している。保健所としては、広域連合や上伊那医師会などといった関係団体と上伊那の産科医療を守るための話し合いを進めていきたい。医療を取り巻く環境もさまざまに変化しているので、タイムリーに対応していくことが必要」と語る。
 また、生活習慣病予防などといった健康づくりへの取り組み、食品の安全・安心の確保など、さまざまなニーズに対応していきたいと考えている。
 趣味は読書、音楽鑑賞、最近はなるべく歩くことも心掛けている。
 家族は妻、息子1人、娘3人。現在は単身赴任で伊那に住む。

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