田楽座稽古場公演 表情豊かな舞台最高潮に
伊那市富県を拠点に全国活動する歌舞劇団・田楽座の稽古(けいこ)場公演「よっておくんな田楽座」が13、14日の夜あった。日ごろの感謝の気持ちを伝えよう竏窒ニ始まり16回目。初日は、地元を中心に関東や東海方面から集まった観客約150人が唄や踊りなどの民俗芸能を楽しんだ。
恒例の木曽地方に伝わる「鳥さし舞」や家内安全、無病息災を祈る「獅子舞」のほか、同公演でしか見れない若手座員の「駒回し」や「ひょっとこ舞」の研究演目を含む13演目を披露した。観客は、座員が繰り広げる力強く、表情豊かな演目に酔いしれた。
フィナーレに向け続いた太鼓の2演目では、横打ち、縦打ちなど全国各地の打法を取り入れた美しいばちさばきなどを披露。会場の熱は最高潮に達し、最終演目の「祭り囃子踊りこみ」で傘や扇子を手にした座員が舞台いっぱいに舞い跳ねると、一際大きな歓声がわいた。