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伝統工芸士作品コンクール特賞

伝統工芸士作品コンクール特賞

 1910(明治43)年に創業し、伊那紬(つむぎ)のブランドで全国に知られる駒ケ根市の久保田織染工業(久保田治秀社長)の着物作品「夕暮霧雨」=写真=が、9月に行われた第7回関東伝統工芸士会作品コンクール(関東伝統工芸士会主催)で最高賞に次ぐ特賞に選ばれた。同社の作品は昨年の同コンクールで初入賞を果たしたが、特賞の受賞は初めて。
 「手技の夏」をテーマに行われたコンクールには関東地区の紬産地から31点が出品され、作品の出来栄えが審査された。「夕暮霧雨」は、霧雨の降る湖が次第に暗くなってゆく夕暮れの様子を表現したという。久保田社長は「織り方や糸の作り方にもこだわって仕上げた柔らかい手触りと風合いこそが、よそにはないうちの品の特徴。化学染料とは違う草木染めの色も深みがある。さらに良い作品を作って、来年は最高賞を狙いたい」と話している。

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