北割区の高齢者死亡の交通事故受けて現地診断
宮田村北割区の広域農道交差点でバイクに乗った近くの女性=当時(88)=が出会い頭にトラックと衝突し死亡した8月9日の交通事故を受け18日、再発防止に向け現地診断が行われた。警察や地元関係者のほか、高齢者の事故という点を重視し、村内の高齢者クラブも参加。身体機能の衰えによる運転自粛など、周囲も含めた自覚と意識の徹底を中心に意見を交わし、安協宮田支会は高齢者への声かけ訪問を全村で実施する考えを示した。
現場は一時停止標識が設置された見通しのよい交差点。バイクの女性は農道を東から西に横切ろうとして、伊那市方面に向っていたトラックと衝突した。
診断で山本修作駒ケ根署長は「高齢の方が自ら決断して運転をやめるのは難しい。これ以上無理だと判断したら家族、地域の人が止めてほしい」と指摘。
県警中南信運転免許センターの小林富勇所長は今年の県下交通事故による死者の半数が65歳以上と報告した。
さらにその半数近くが車やバイクを運転していて事故に遭ったと示し、「今回も県下で多発しているパターンと同じ」と語った。
席上、安協宮田支会の橋爪利夫支会長は21日から始まる秋の交通安全運動期間中に、啓発チラシを全戸配布し、高齢者宅へは各地区の会員が訪問して声かけを行うと説明。
宮田村駐在所は、村内全区長に高齢者参加のミニ集会開催を呼びかけており、今回の事故や免許と身体機能の関係などについて、お年寄りと直接対話していきたい考えだ。