伊那谷ねっと

サイトマップ ニュース検索
2411/(日)

ニュース

信州大学農学部で地域連携フォーラムが開催

信州大学農学部で地域連携フォーラムが開催

 地域の行政や住民、企業と大学との連携について考える「地域連携フォーラム2007」が22日、南箕輪村の信州大学農学部であった。各方面の代表者によるパネルディスカッションでは農山村の再生のために大学、住民、地域行政などが、それぞれの立場から取り組むべき課題について考えた=写真。
 基調講演では、島根大学名誉教授の保母武彦氏が農山村再生策について提言。三位一体改革の影響で厳しい財政状況を強いられている地方の自治体に対し「生き延びるだけなら守りだけでいいが、生き残るには攻めが必要」と指摘。積極的な姿勢で「島まるごとブランド化」などに取り組む島根県海士町の事例を紹介し、「立て直しにはまず、行政担当者の意識改革が大切。役場が替われば地域も変わる」と語ったほか、「大学側は真剣になっている地域の人たちを一緒に取り組み、結果にも責任を持つことが必要」とした。
 また、パネルディスカッションでは、飯田市企画部の井上弘司企画幹が同市におけるグリーンツーリズムへの取り組みを紹介。過疎高齢化地域では地域が持続していくための振興策となりつつあることを示し、住民一人ひとりが考えながら取り組む中で地域の持ち味を発揮していくことの大切さを訴えた。

前のページに戻る 一覧に戻る