南箕輪村北殿で交通安全総点検
県道吹上北殿線の拡幅要望へ
南箕輪村は26日、秋の交通安全運動にあわせ、北殿地区内の県道吹上北殿線の国道153号交差点から北殿公民館までの約150メートル区間で交通安全総点検をした。交通安全施設が未整備の区間で、早期の整備着手促進のため歩行者の目線に立って道路状況を点検した。村は今後、点検結果をまとめ、伊那建設事務所に拡幅工事の事業化を要望するという。
県道吹上北殿線は、春日街道から北殿公民館までは整備されているが、今回の点検区間は道路幅員が狭く、通勤・通学時間帯は交通量が多く歩行者だけでなく車同士のすれ違いにも支障をきたしている。06年度には、伊那建設事務所主催で村、北殿区、地権者らが参加してワークショップを開き、県に拡幅改良を要望している。
今回は村、北殿区、村交通安全協会、小・中学校と保育園の地元保護者会長、老人クラブ会長、道路管理者の伊那建設事務所など22人が参加した。3班に分かれて通学路など周辺も含めたルートを実際に歩き、道路・路面の状況、信号機や標識など設備・施設の状況、人・車・自転車の相互関係、道路と沿道の関係などを点検し記録した。
まとめでは、県道吹上北殿線については「危険なので拡幅が必要」とし、「歩道も設置している整備済み区間と同じ改良が望ましい」との意見になった。
各班からは▽車のすれ違いが危険▽狭い▽自転車やバイクが避ける場所がない▽車のすれ違いで危ないため人が歩けない▽国道や県道の渋滞を避けて通学路内に入ってくる車がある-などの報告があった。