宮田中創立60周年で同窓会が心身たくましくと善意
宮田村宮田中学校の創立60周年を記念して同校同窓会(浦野英喜会長)は25日、100インチのプロジェクターや大型ハイビジョンテレビなど150万円相当を同校に寄贈した。「心身たくましい子どもに育ってほしい」との願いから、記念誌や記念式典を行うのではなく、生徒にとって有意義な実用品を選択。同窓生や地域の多大な善意に、同校や村教育委員会は「生徒の成長した姿で恩返ししていく」と感謝した。
同窓会は創立35周年、50周年にも記念事業を行なっているが、今回はあえて「子どもたちのために実のあるものを贈ろう」と重視。当初80万円を目標に同窓会員や地域の賛同者に善意を募ったが、倍近い寄付が集まった。
給食のランチルームで使う丸イス320脚、DVDプレイヤー2台、スポットライト一式、さらに各教室分の電波時計11台も購入。
この日は浦野会長、副会長の田中正登さん、春日敏治さん、会計の加藤瞳さんが同校を訪れ目録を手渡した。
新井洋一教育長、帯刀昇校長は「いずれも学校教育に欠かせない備品。皆さんの厚意をかみしめ、大切に使わせて頂く」と感謝。
浦野会長は「学校のみんなが使えるものを選んだ。厳しい時代だからこそ、子どもたちの心と体の健全を願ってます」と話した。
同校は1947(昭和22)年創立で、卒業生は3月末現在で7037人を数える。